「博多祇園山笠」は福岡市博多区にある櫛田神社の例大祭の神事で毎年7月に行われます。
お汐井取りや舁き山笠など、そして、なんと言っても迫力満点の「追い山笠」があります。
この記事では、「博多祇園山笠」の見どころやスケジュール等を紹介します。
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博多祇園山笠とは
福岡市博多区に位置する櫛田神社の例大祭の奉納神事である「博多祇園山笠」は、7月1日から15日までの期間に様々な儀式が行われます。
祭りの中心は山車で、人形などが飾られた山笠が奉納されます。
山笠には飾り山笠と舁き山笠の2種類があり、舁き山笠には4mの松と人形が飾られた約3m四方の台があり、男性たちはそれを舁いで町中を駆け抜けます。
特に最終日の早朝に行われる「追い山」は見どころであり、櫛田神社境内の清道をまわって内
境内を出る「櫛田入り」は圧巻の光景です。
この祭りは「博多祇園山笠行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されており、ユネスコの無形文化遺産である「山・鉾・屋台行事」の33件のうちのひとつです。
歴史的な記録によれば、永享3(1431)年の櫛田祇園に山笠が登場していますが、伝承によれば鎌倉時代の1241年に博多で疫病が蔓延した際、承天寺の開祖である聖一国師が施餓鬼棚に乗り、市中の疫病退散を祈願して祈祷水をまきながら町を巡ったのがはじまりといわれています。
九州北部地域では祇園山笠の祭りがさまざまな場所で行われており、「博多祇園山笠」はその規模の大きさや、ここで採用された衣装など周辺地域にも影響を与えています。
博多祇園山笠の見どころ
お汐井取り
7月1日と9日、箱崎の浜では「お汐井取り」と呼ばれる清めの神事が行われます。
流ごとに男衆が列をなして箱崎浜に向かい、竹で作られたカゴでお汐井(真砂)をすくい上げます。
その後、筥崎宮で祭りを祈願した後、櫛田神社へ向かい参拝します。
舁き山笠
山車の種類である舁き山笠は、10日と14日に行われる「流れ舁き」と追い山の際に登場し、その重さはおよそ1トンにも達します。
台座の上には、将軍や神像などの人形と松の木が飾られており、これらの人形は人形師によって作られています。
追い山
「博多祇園山笠」の中でも特に見どころになるの行事が「追い山」で、正式には「追い山笠」といいます。
祭りの最終日の早朝、最初の山笠が櫛田入りを行うと、その後5分おきに次々と各流が舁き出し、 まだ夜が明けきらない博多の町を、力強く駆け抜けます。
追い山では櫛田入りから須崎町にあるゴール地点である「廻り止め」までの時間が計測されます。
2024年度スケジュール
7月1日 注連下ろし、ご神入れ、当番調町お汐井とり
7月9日 全流お汐井とり
7月10日 流舁き
7月11日 朝山笠、他流舁き
7月12日 追い山笠ならし
7月13日 集団山笠見せ
7月14日 流舁き
7月15日 追い山笠
(※マップは博多祇園山笠公式サイトより引用)
アクセス方法
開催地
櫛田神社近辺および市内各所
アクセス方法
〇公共交通機関:福岡市営地下鉄櫛田神社前駅下車徒歩約3分
〇車:福岡都市高速呉服町出入口または千代出入口から約5分
まとめ
福岡の夏を彩る伝統的な祭り、「博多祇園山笠」は、櫛田神社の例大祭として7月に盛大に行われます。
山笠は、神聖な人形と松の木が飾られた山車で、特に「追い山」は、祭りのクライマックスであり、櫛田神社から始まり須崎町のゴールまでの走破タイムが計測されます。
この祭りは、歴史と伝統が息づくだけでなく、周辺地域にも影響があります。
また、他にも箱崎の「お汐井取り」や舁き山笠など、様々なセレモニーや行事が存在し、福岡の祭り文化を豊かに彩っています。
「博多祇園山笠」は、博多の人々の連帯や伝統の継承だけでなく、観光客にも多くの魅力をもたらしています。
地元の情熱と祭りの華やかさが映えるこの祭りは、福岡の夏の象徴として多くの人々に愛されています。
ぜひ、「博多祇園山笠」を見に福岡に訪れてください。
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