長崎市の経済発展と観光事業振興の一翼を担っている「長崎くんち」。
約400年の歴史のある祭りで、異国情緒も感じることができます。
今回は、長崎くんちの魅力とアクセス方法、混雑情報を紹介します。
Contents
長崎くんちとは
長崎くんちは、長崎市上西山町に鎮座する諏訪神社の秋季大祭です。
3日間にわたって、神輿3基が御旅所まで渡御します。
「お下り」や諏訪神社へと還御する「お上り」、踊りや曳物などを「演し物」と呼ぶ奉納踊があります。
この奉納踊は踊町と呼ばれる諏訪神社の氏子各町が7年に一度の持ち回りで行っており、各踊町は傘鉾を先頭に神社の境内や御旅所などの踊場で演し物を奉納します。
奉納踊のうち戦前からあるものは「龍踊」や「川船」などいくつかあるが、よく知られている龍踊は江戸時代中期に長崎居留の中国人が伝授したといわれています。
長崎らしい異国情緒漂う演し物です。
奉納踊は長崎独自の文化を伝えるものとして「長崎くんちの奉納踊」の名称で国の重要無形民俗文化財に指定されています。
長崎くんちの魅力
曳物
船型の山車に車をつけ大勢の男衆が曳く演し物です。
格調高い総檜造り白木の船や豪快な船回しの寸止めが見どころの「御座船」や子どもの船頭が網を持ち、捕獲した魚を諏訪神社に献上するため船を急がせる「川船」、オランダの来航で賑わう長崎の様子を再現し豪快に船を回す「阿蘭陀船」などが奉納されます。
踊り
各町によってさまざまな演目の踊りが奉納されます。
華やかな衣装に身を包んだ優美な女性が舞う伝統ある日本舞踊の「本踊」や長崎に漂着した2人のオランダ人が生活のために万才を披露して正月を祝ってまわった様子を表現した「阿蘭陀万才」、7頭の獅子と2頭の子獅子によるアクロバットな踊り「獅子踊」などがあります。
龍踊
奉納踊の代名詞ともいわれる龍踊は、長さ20mの龍体に棒を10本つけて10人の龍衆で操り、銅鑼や太鼓、龍声ラッパなどの独特な拍子に合わせて踊ります。
唐人衣装を身に纏った玉使い1人が操る玉を追いかける「玉追」などの踊りもあります。
もとは中国の上元(1月15日)の祭りであったといわれています。
開催期間
毎年10月7日・8日・9日
どこで観覧する?
有料の踊場
観覧券の販売及び運営は踊場毎で行っています。
諏訪神社
お旅所
八坂神社
中央公園くんち観覧場
庭先回り
くんち期間中は各踊町が市内中心部の事業所や官公庁、民家などで踊りを呈上する「庭先回り」が行われ、まちなかで見かけることができます。
長崎市内へのアクセス
〇長崎自動車道(長崎多良見IC)→長崎バイパス(有料)→長崎市内
〇長崎自動車道(長崎IC)→長崎出島道路(有料)→長崎市内
混雑状況
「長崎くんち」は日本三大くんちのひとつに指定され、開催期間中は約100万人の観光客が訪れる大人気のお祭りです。
連休と開催日が重なっているので大変混雑することが予想されます。
交通規制
長崎県警察より「長崎くんちに伴う交通規制のお知らせ」が発表されました。
(引用:長崎県警察ウェブサイト「令和5年 長崎くんちに伴う交通規制のお知らせ」より)
臨時駐車場は用意されないようなので、交通規制区域外で予約しておくのをおすすめします。
まとめ
今回は、「長崎くんち」の魅力とアクセス方法、混雑情報を紹介しました。
約100万人もの観光客が訪れる異国情緒も感じれる「長崎くんち」。
約400年の歴史のある人気の祭り「長崎くんち」への訪問をおすすめします。
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