岐阜県郡上市で開催される日本三大盆踊りのひとつ「郡上おどり」。
夏の夜に約２ヶ月間も開催され日本一長い期間行われる盆踊りです。
この記事では、郡上おどりの見どころとスケジュールを紹介します。
郡上おどりとは
岐阜県郡上市で行われる郡上おどりは、７月中旬から９月上旬にかけて約30回開催されます。
市内のあちこちな場所を巡り、日本一長い期間行われる盆踊りです。
音頭取りが歌う唄や三味線などの囃子方が乗る屋形（音頭屋台）を中心に、参加者が輪を作りながら踊ります。
誰でも自由に参加できるため、「見る踊り」ではなく「参加する踊り」として知られています。
一番の注目点は、お盆に行われる徹夜踊りで、4夜連続で夜を徹して踊り明かします。
郡上おどりには、有名な「かわさき」を含む10種類の踊りがあり、すべての踊り「郡上おどり」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
2022年11月30日に、郡上おどりを含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。
この中には、明宝地区の「寒水の掛踊」が登録されています。
江戸時代の寛永年間（1624〜44年）に、郡上藩主が士農工商という身分の関係の融和を目指して奨励したことがきっかけで発展してきたと言われ、400年以上の歴史があります。
郡上おどりの見どころ
徹夜おどり
お盆の4日間は徹夜おどりが行われ、その期間に約20万人もの人々が踊りに参加すると言われています。
本町、新町、橋本町周辺の辻の中央に音頭屋台が設置され、参加者はこの周囲を回りながら夜明けまで踊り続けます。
明け方には踊り手、音頭取り、囃子方による息の合った見事な踊りが展開され、盛り上がりはピークに達します。
振り付け
語りの口説き調と甚句調があり、古調かわさき・かわさき・三百・春駒・ヤッチク・げんげんばらばら・猫の手・甚句・さわぎ・まつさかの10種類の踊りがあります。
曲によって、優雅なものから力強いもの、楽しいものまで、振り付けが異なります。
曲の順番には決まりはありませんが、その日の最後には伝統的にまつさかが踊られます。
音頭屋台
音頭屋台は移動式で、おどり屋台とも呼ばれます。
地面から一段高い台があり、音頭取りと囃子方が乗り込みます。
下には道具などを収納するスペースも設けられています。
2024年の郡上おどりの日程
７月１３日（土） おどり発祥祭 会場：旧庁舎記念館前
（おどり流し：７時３０分頃～）
７月１４日（日） 犬啼水神祭 会場：旧庁舎記念館前
７月１６日（火） 八坂神社天王祭 会場：上殿町
７月２０日（土） 下柳町神農薬師祭 会場：旧庁舎記念館前
７月２１日（日） 常盤電気地蔵祭 会場：旧庁舎記念館前
７月２７日（土） 毛付市 赤髭作兵衛慰霊祭 会場：積翠園前
７月２８日（日） 毛付市 岸剱神社川祭・凌霜隊慰霊祭 会場：城山公園
７月３０日（火） 乙姫水神祭 会場：旧庁舎記念館前
８月 １日（木） 大乗寺三十番神祭 会場：本町
（※小中学生おどり発表会 午後７時～予定）
８月 ２日（金） 山内一豊夫人 千代の夕べ 会場：城山公園
８月 ３日（土） およし祭 会場：下殿町
８月 ４日（日） 城山地蔵祭 会場：大手町
８月 ５日（月） 宝暦義民祭 会場：積翠園前
８月 ７日（水） 洞泉寺弁天七夕祭 会場：本町
８月 ８日（木） 越美南線開通記念祭・郡上市人権の夕べ 会場：郡上八幡駅前
８月 ９日（金） 秋葉祭 会場：今町
８月１０日（土） 恵比須祭 会場：新栄町
（※個人おどりコンクール 午後８時～予定）
８月１１日（日） 秋葉祭・嵐璃橘之丞慰霊祭 会場：下日吉町
８月１３日（火） 盂蘭盆会 午後8時~翌朝4時まで 会場：新町~橋本
８月１４日（水） 盂蘭盆会 午後8時~翌朝5時まで 会場：新町~橋本町
８月１５日（木） 盂蘭盆会 午後8時~翌朝5時まで 会場：橋本町~新町
８月１６日（金） 盂蘭盆会 午後8時~翌朝4時まで 会場：本町
８月１８日（日） 十八観音祭 会場：下愛宕町
８月１９日（月） 日吉神社祖霊祭 会場：立町
（※団体おどりコンクール 午後７時～予定）
８月２０日（火） 宗祇水神祭 会場：本町
８月２４日（土） 桝形地蔵祭 会場：上桝形町
８月２５日（日） 小野天神祭 会場：八幡神社
８月３１日（土） 商工祭 会場：新町
９月 １日（日） 女性の夕べ 会場：新町
９月 ７日（土） おどり納め 会場：新町~今町
（屋台おくり提灯行列 午後１１時～）
おどり時間
平日・日曜日 午後８時～午後１０時３０分
土曜日 午後８時～午後１１時
まとめ
岐阜県郡上市で開催される日本三大盆踊りのひとつ「郡上おどり」。
警報でも出ない限り、雨天でも決行されるほど熱気のある盆踊りです。
一晩中踊る徹夜踊りも見物ですよね。
ぜひ、岐阜県郡上市に訪れて「郡上おどり」に参加してください。
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