最近、「0800-500-1170」からの着信に戸惑ったという声がネット上で多く見られます。
一見、電力会社などの正規の連絡に見えるこの番号。
しかしその実態は、自動音声を使った詐欺電話の可能性が高いのです。
本記事では、「0800-500-1170」とはどこからの電話なのか、実際にかかってくる内容、そして迷惑電話や詐欺被害を防ぐための対策までをわかりやすく解説します。
知らない番号に不安を感じた方や、大切な家族を守りたいという方は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
0800-500-1170ってどこからの電話?
0800番号の仕組みと発信元の基本情報
0800から始まる電話番号は、0120と同じく「フリーダイヤル」と呼ばれる無料通話の番号です。
これは受信者(発信した側の会社など)が通話料を負担するため、受け取る側に料金がかからないという特徴があります。
そのため、企業が顧客対応のためによく使う番号形式でもあります。
この「0800-500-1170」という番号も一見すると、正規の企業からの連絡のように思えます。
実際、KDDIや電力会社などの大手企業も0800番号を使っているため、信頼してしまう人も多いようです。
しかし、この番号に関しては多くの口コミサイトや電話番号検索サービスで「怪しい」「詐欺電話の可能性あり」と指摘されており、注意が必要です。
このような番号は、発信元が特定しづらいこともあり、詐欺業者が悪用するケースが後を絶ちません。
「フリーダイヤル=安全」とは限らないという認識を持っておくことが大切です。
インターネット上の口コミに見る実態
実際にこの番号から電話を受けた人たちの声を見ると、「自動音声でいきなり電気停止を告げられた」「不審に思って切ったら何度もかかってきた」といった不安の声が多く寄せられています。
電話番号検索サイトやSNSなどでも「詐欺っぽい」「出ないほうがいい」といった口コミが目立ちます。
中には、「1を押すと担当者につながる」と案内されたケースもありますが、こうした電話では個人情報やクレジットカード情報を聞き出そうとすることが目的である可能性が高いため、絶対に応じないようにしましょう。
こうした実際の声を事前に知っておくことで、いざというときに落ち着いて対応できるようになります。
電力会社を装うケースが多発中
近年特に増えているのが、「電力会社を装った自動音声詐欺」です。
「電気料金の未払い」や「契約プランの確認」といった理由で電話をかけ、受信者を不安にさせて個人情報を引き出そうとします。
「あと2時間で電気が止まります」など、焦らせる内容が特徴です。
こうした詐欺の多くは、高齢者や一人暮らしの人を狙って仕掛けてくることが多く、注意喚起が求められています。
電力会社が本当に未払いなどで連絡をする場合、まず郵送や公式マイページからの通知が基本です。
電話だけで対応を求められることはまずないため、少しでも怪しいと感じたら電話を切りましょう。
正しい企業からの連絡かを見極めるコツ
怪しい電話と本物の電話を見分けるには、以下のようなポイントに注目しましょう。
チェックポイント | 安全な電話の特徴 | 怪しい電話の特徴 |
---|---|---|
発信元の番号 | 企業公式サイトに記載あり | 口コミで詐欺の報告がある |
内容 | 具体的な契約情報が含まれる | 不安をあおるだけで詳細は言わない |
対応方法 | 書面やマイページで案内がある | 自動音声で急かす |
情報の確認方法 | 正式な窓口を案内される | ボタン操作を求められる |
このような比較を参考にして、少しでも不審な点があればすぐに切る勇気を持つことが重要です。
自動音声で「電気停止」って本当?怪しい電話の内容を検証
自動音声で語られる内容のパターン
このタイプの電話で特に多いのが、「このままでは電気が止まります」といった自動音声です。
多くの場合、以下のようなパターンで不安をあおるようになっています。
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お客様の電気料金に未払いがある
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このままだと数時間以内に電気を止める
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詳細を確認するために「1」を押してください
このような内容を聞いたら、まずは冷静になることが大切です。
本物の電力会社が、突然電話でこのような連絡をすることはほとんどありません。
自動音声で誘導する手口は、実際の対応に人手を使わず効率よく情報を抜き取るために使われています。
「1を押して担当者に」には要注意!
この電話の中でよくあるのが「詳細確認のために1を押してください」という指示です。
ここで操作をしてしまうと、詐欺グループのオペレーターに繋がり、個人情報や口座番号などを聞かれる可能性があります。
一見親切に対応してくれるように思えても、その裏には巧妙な罠が仕掛けられています。
「1を押す」などの操作を求められたら、その時点で即切断を選びましょう。
電話に出てしまった場合でも、操作は絶対に行わず、「おかしいな」と思ったら切って、正規の窓口に連絡するのが最も安全です。
本物の電力会社はこんな連絡はしない
正規の電力会社であれば、まずは以下のような対応を行います。
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郵送での通知
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契約者マイページでの案内
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登録済みのメールアドレス宛への通知
電話連絡もゼロではありませんが、基本的には事前の通知がある上で、担当者名と部署名をきちんと名乗り、疑問に思えば折り返しを勧められることも多いです。
一方で、今回のような電話はそれらの要素が一切なく、「とにかく急がせる」「操作を求める」など、不自然な特徴ばかりです。
詐欺電話が狙うターゲット層とは?
このような電話の被害に遭いやすいのは、特に次のような層です。
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高齢者
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日本語が母国語でない外国人
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一人暮らしで不安を感じやすい人
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テクノロジーに詳しくない人
詐欺電話の多くは「不安にさせる→判断力を鈍らせる→行動させる」という流れを狙ってきます。
身近な人がこれに当てはまる場合は、普段からこういった電話の存在を教えてあげることが大切です。
実際に被害に遭った人の声
口コミサイトでは、実際に被害に遭った人の声も投稿されています。
「あまりにリアルだったので1を押してしまった。気づいた時には口座番号を伝えてしまっていた…。」
「高齢の母が対応してしまい、後日クレジットカードの不正利用が発覚。警察に相談した。」
こうした声を読むと、事前の知識がどれだけ大切かがよくわかります。
「まさか自分が」と思うかもしれませんが、詐欺電話は巧妙で誰でも引っかかる可能性があります。
こうすれば防げる!迷惑電話への具体的な対処法
着信拒否と迷惑電話フィルターを使う方法
怪しい番号からの電話を防ぐ最も手軽な方法は、スマートフォンの着信拒否機能を活用することです。
AndroidやiPhoneでは、番号を選んで「着信拒否に登録」するだけで、次回以降の着信をブロックできます。
また、携帯会社によっては「迷惑電話ストップサービス」などのオプションも提供されています。
一度着信があったら、番号をネットで調べてから着信拒否に設定しておくと安心です。
こうした設定をしておくだけで、怪しい電話に悩まされるリスクが大きく減ります。
通話を録音して証拠を残すべき理由
万が一、怪しい電話を受けてしまった場合、通話内容を録音しておくと後々のトラブル防止に役立ちます。
スマホには録音機能がついているものも多く、設定から簡単にオンにできます。
また、録音アプリも多くの無料版があり、すぐに使えます。
録音データがあれば、消費者センターや警察に相談する際にも証拠として提出でき、相手に対してより強く訴えることが可能になります。
さらに、自分自身がどんな対応をしたかを後から確認できるので、次回の対応にも活かせます。
ただし、録音をする際には自分の個人情報が記録されないように注意し、通話後はなるべく早く信頼できる第三者に相談するようにしましょう。
アプリで迷惑電話を自動検知
迷惑電話の検知・ブロックに特化したアプリは、非常に便利です。
代表的なものに「Whoscall」「Truecaller」などがあり、世界中で多くの人に利用されています。
これらのアプリは、過去の通話データや口コミから詐欺・迷惑電話の番号をデータベース化しており、該当する番号から着信があると自動的に警告してくれます。
アプリによっては、自動的に着信を拒否する機能もあるため、操作をしなくても安心です。
ただし、情報の精度には多少ばらつきがあるため、信頼性の高い評価を得ているアプリを選ぶようにしましょう。
特に高齢者や子どもが使うスマートフォンには、こうしたアプリを最初からインストールしておくと安心です。
高齢者がいる家庭の注意ポイント
高齢者は詐欺電話のターゲットにされやすい傾向があります。
なぜなら、詐欺グループは「電話を真に受けやすい」「冷静に判断しづらい」といった心理を突いてくるからです。
家族に高齢者がいる場合は、普段から「知らない番号には出ない」「出ても絶対に個人情報を話さない」といったルールを一緒に確認しておくことが大切です。
また、スマホや電話機に迷惑電話対策機能を設定してあげることで、大きな安心につながります。
場合によっては、録音機能付きの固定電話や、自動で拒否する高機能な電話機を導入するのも効果的です。
消費者センターへの相談方法
万が一怪しい電話を受けてしまった場合や、不安を感じたら、迷わず消費者ホットライン(188番)に電話して相談しましょう。
地域の消費生活センターに繋がり、専門の相談員が対応してくれます。
通話内容や発信元の番号、電話を受けた日時などをメモしておくと、スムーズに話ができます。
また、詐欺である可能性が高いと判断された場合は、警察への通報も勧められることがあります。
早めに第三者の力を借りることで、大きな被害を防ぐことができます。
1人で悩まず、積極的に相談することが大切です。
それって本物?正規の電力会社の連絡との違い
本物の電力会社の電話の特徴とは?
本物の電力会社からの電話には、いくつかの共通する特徴があります。
まず、必ず「担当者の名前」「部署名」「契約者名」が明確に伝えられます。
そして、事前に書面やメールで連絡があり、その後に確認として電話があるという流れが多いです。
さらに、会話の中で契約内容や過去の支払履歴など、自分にしかわからない情報が正確に伝えられる点もポイントです。
一方で詐欺電話は、「お客様」など曖昧な言い方で個人を特定せず、不安をあおる言葉ばかり使います。
このような違いを理解しておくだけで、詐欺電話を見抜く力がついていきます。
公式サイトで番号を確認する方法
もし怪しい電話がかかってきたら、まずはその番号を公式サイトで確認する習慣をつけましょう。
電力会社のホームページには、顧客対応で使用している番号が明記されていることがほとんどです。
また、「〇〇電力 電話番号」などで検索すれば、公式サイトや口コミページが表示されるため、即座に信頼できる情報を得ることができます。
SNSや掲示板でも、同じ番号から電話を受けた人の体験談が投稿されている場合が多く、それを読むことで判断材料になります。
郵送やマイページでの通知が主流
現在、電力会社からの未払い通知や契約更新の連絡は、ほとんどが郵送やマイページ(Web)経由で行われます。
特にスマートメーターやWeb請求を利用している人は、メールやアプリで通知が届くことも多いです。
電話で突然重要な通知が来るというのは、むしろ不自然です。
あくまで確認の連絡程度であればともかく、いきなり「停止します」「1を押せ」といった急かす内容は、まず詐欺と疑って問題ありません。
なりすましに使われやすいワードとは?
詐欺電話では、相手に信じ込ませるための「なりすましワード」が頻繁に使われます。
たとえば、「〇〇電力を代表してご案内しています」「経済産業省の指導により」など、一見本物らしく聞こえる言葉をちりばめてきます。
しかし、実際にはそのような肩書きや制度名を裏付ける情報がないことがほとんどです。
本物の担当者であれば、必要であれば「公式サイトを確認してください」「担当部署におつなぎします」といった誠実な対応をしてくれます。
キーワードに惑わされず、「裏取りできるか?」を基準に対応しましょう。
疑わしい時の問い合わせ先まとめ
不審な電話を受けたら、すぐに以下の連絡先に相談しましょう。
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電力会社のカスタマーセンター(契約中の会社の公式サイトに記載)
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消費者ホットライン:188
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最寄りの警察署または警察相談専用電話:#9110
上記の窓口では、匿名でも相談を受け付けてくれます。
安心して相談できる環境を知っておくことで、いざというとき冷静に動けるようになります。
知らない番号にはどう対応すべきか
着信前にできる対策とは
知らない番号からの電話に慌てて対応してしまうのは誰にでもあることですが、日頃から意識しておけば、被害を防ぐことができます。
まずは「知らない番号には出ない」という基本ルールを自分の中で徹底しましょう。
さらに、スマートフォンには「番号の表示」「着信履歴」「不在着信通知」など、情報が残る仕組みがありますので、後からネットで番号検索をする癖をつけておくと安心です。
特に、高齢者や子どもがいる家庭では、事前に家族で対策を共有しておくとより効果的です。
また、定期的に迷惑電話対策アプリを更新・設定することも忘れずに行いましょう。
番号検索を習慣にする
見覚えのない番号から電話がかかってきたときには、まず番号検索をしてみましょう。
Google検索に電話番号を入力するだけで、多くの場合、口コミや評判、発信者情報が出てきます。
特に詐欺電話や営業電話の場合、すでに多くの人が情報を投稿していることが多く、危険な番号かどうかがすぐに判断できます。
無料で使える電話番号検索サイトも多数あり、「電話帳ナビ」「jpnumber」などが代表的です。
この習慣を持つだけでも、トラブルを未然に防ぐことができます。
家族や周囲と情報共有しよう
自分だけが気をつけていても、家族や身の回りの人が知らないままだと被害に遭う恐れがあります。
特に高齢者や子どもには、詐欺電話の事例を日頃から共有し、「知らない番号には出ない」「怪しい内容はすぐ相談」といったルールを作っておくことが大切です。
LINEやグループチャットで「この番号から怪しい電話があった」と共有するのも効果的です。
被害を防ぐためには、周囲との連携が重要です。
被害に遭ったらすぐ行動!
もしも怪しい電話で個人情報を伝えてしまったり、金銭的な被害を受けた場合は、すぐに行動することが大切です。
まずは消費者ホットライン(188)や最寄りの警察に相談しましょう。
クレジットカード会社や銀行にも連絡し、不正利用の防止を図る必要があります。
時間が経てば経つほど、対応が難しくなります。
何かおかしいと感じたら、一人で抱え込まずにすぐ誰かに相談することを心がけましょう。
信頼できる連絡手段を選ぶ習慣を
普段の生活の中で「誰と、どの手段で連絡を取るか」ということにも注意が必要です。
公的な機関や企業と連絡を取りたい場合は、必ず公式サイトに掲載された番号やメールアドレスを使いましょう。
また、SMSやメールで届いたリンクも、安易にクリックせず、公式アプリや公式マイページからアクセスする習慣をつけましょう。
日頃のちょっとした心がけが、大きなトラブルを未然に防ぐ第一歩になります。
記事のまとめ
「0800-500-1170」のような電話番号からの着信は、一見正規の企業からの連絡のように見えて、実は詐欺目的の自動音声だったというケースが多く報告されています。
自動音声で「電気を止めます」などと不安をあおり、「1を押すように」と指示するのは、典型的な詐欺の手口です。
本物の電力会社であれば、電話よりも先に郵送やWeb通知での連絡が主流ですし、焦らせるような案内はしません。
万が一、怪しい電話を受けた場合は、番号検索や迷惑電話アプリの活用、そして消費者ホットラインへの相談を迷わず行いましょう。
家族と情報を共有し、日頃から正しい知識を身につけておくことが、安心・安全な生活を守る鍵になります。
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