「八戸えんぶり」は、豊かな農耕文化を彩る伝統行事。
小正月に舞台を広げ、太夫たちの優雅な舞踏や祝福芸、「えんぶり摺り」が魅力です。
寒冷な土地ならではの風習と、地元の歴史や祈りが織り交ぜられ、観光客にも心温まる体験を提供しています。
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Contents
八戸えんぶりとは
青森県の南部地域では、遅れて小正月を迎え、豊作を祈願するための様々な祝祭が行われています。
その中で代表的なのが「八戸えんぶり」であり、極寒の中、八戸市内各所で4日間にわたり、えんぶりが繰り広げられます。
この行事の名前は、田植え前に使われる「えぶり」と呼ばれる農具を持ちながら踊ることに由来し、その農具で田の上をならすことを「摺る」と呼ぶことから、「えんぶり」が演じられることも「摺る」と表現されます。
見どころは、馬の頭を模した烏帽子をかぶり、太夫と呼ばれる踊り手が頭を大きく振る独特な演技で、これはその年の豊作を祈願し、種まきや田植えなど、稲作の一連の作業を模倣しているとされています。
この伝統行事は「八戸えんぶり」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
さまざまな説もありますが、南部光行が奥州に到着し、家来たちが正月に酒に酔って騒ぎを起こし、それを藤九郎という農民が賑やかな田植歌とともに農具を持って踊ることで収めたという鎌倉時代の出来事が、この行事の起源とされています。
八戸えんぶりの見どころ
「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」
太夫の演技には、リラックスした優雅な「ながえんぶり」と、テンポが速い「どうさいえんぶり」の2つのスタイルがあります。
ながえんぶりは主演太夫「藤九郎」と他の太夫との動きの違いが特徴的であり、どうさいえんぶりは太夫全員が同じ動きを披露します。
「ドウサイ」の掛け声が特徴的な要素となっています。
えんぶりの演目
えんぶりの所作を「摺り」と呼びます。
演技には口上を述べる「摺りこみ」、種をまく「摺りはじめ」、苗を植える「中の摺り」、田植えが終わる「摺りおさめ」、そして田から水が漏れないように呪文を唱える「畦留め」など、田植えの一連の所作が含まれています。
祝福芸
太夫たちのパフォーマンスの合間に、子どもたちが披露する祝いの舞台があります。
派手な衣装と可愛らしい動作が観客の注目を浴びています。
小唄「金のなる木」に合わせて、銭太鼓を持って「えんこえんこ」や「えびす舞」、「大黒舞」などが繰り広げられ、祝福の演技を行います。
スケジュール
令和7年2月17日(月)
7:00~ | 奉納 | 長者山新羅神社 | 無料 |
8:00~9:00 | 撮影会 | 長者山新羅神社 | 無料 |
10:00~ | えんぶり行列 | 長者まつりんぐ広場~八戸中心街 | 無料 |
10:40~11:20 | 一斉摺り | 八戸中心街 | 無料 |
12:15~ | 御前えんぶり | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
13:00~16:00 | えんぶり公演 | 八戸市公会堂 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
17:00~,19:15~ | お庭えんぶり | 更上閣 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
18:00,19:00,20:00 | かがり火えんぶり | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
令和7年2月18日(火)
11:00~12:00 | 史跡根城えんぶり | 史跡根城の広場 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
13:00~16:00 | えんぶり公演 | 八戸市公会堂 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
17:00~,19:15~ | お庭えんぶり | 更上閣 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
18:00,19:00,20:00 | かがり火えんぶり | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
令和7年2月19日(水)
11:00~12:00 | 史跡根城えんぶり | 史跡根城の広場 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
13:00,14:00 | えんぶり一般公開 | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
17:00~,19:15~ | お庭えんぶり | 更上閣 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
18:00,19:00,20:00 | かがり火えんぶり | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
令和7年2月20日(木)
13:00,14:00 | えんぶり一般公開 | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
17:00~,19:15~ | お庭えんぶり | 更上閣 | 決定したらこちらでも紹介します。 |
18:00,19:00,20:00 | かがり火えんぶり | 八戸市超本館前市民広場 | 無料 |
まとめ
青森県南部地方の伝統行事「八戸えんぶり」は、豊作を祈願する小正月の祝祭であり、寒冷地ならではの独自の要素が魅力です。
太夫たちの優雅な「ながえんぶり」とテンポの速い「どうさいえんぶり」、そして子ども達が披露する「祝福芸」は、それぞれ異なる雰囲気と魅力のある演技です。
また、「えんぶり摺り」では、田植えの一連の作業が演じられ、これらの伝統は地元の歴史や文化を色濃く反映し、観光客にも魅力的な体験を提供しています。
ぜひ、八戸えんぶりを楽しんでください。
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