おわら風の盆は、富山市八尾町で3日間にわたって行われる秋の風を鎮める祭りです。
舞台で披露される踊りの優雅さは全国の祭りの中でもトップクラスとも言われています。
今回は、おわら風の盆の魅力とアクセス方法、混雑情報を紹介します。
Contents
おわら風の盆とは
おわら風の盆は、富山県富山市八尾町で、毎年9月1日から3日にかけて開催される祭りです。
立春から数えて二百十日の時期に吹くといわれる大風を鎮め、作物に被害を及ばぬよう豊穣を願う行事です。
「おわら」の意味は「お笑い」の言葉がもとになったか、稲の束が大きくなるよう「大藁」が変化したといわれています。
何ケ所にも設置された舞台で、八尾の旧町内の10団体と旧町内から移り住んだ方たちの1団体、合計11団体があり、それぞれが個性のある踊りを披露します。
編笠を被って、揃いの浴衣や法被に身を包んだ踊り手たちと「地方(じかた)」と呼ばれる囃子と唄を演奏する一団が各町内を練り歩く町流し(おわら流しとも)や、地方を中心に踊り手が輪をつくって踊る輪踊りが行われます。
踊りには農作業の動きを表現した豊年踊りと力強い男踊り、艶っぽさのある女踊りの3種類があり、豊年踊りが古い町流しです。
哀調をおびた胡弓の調べと艶のあるしっとりとした雰囲気をもち、多くの人を惹きつけます。
提灯の明かりが灯る幻想的な雰囲気のなか披露される哀愁漂う唄と格調高い踊りが見どころです。
おわら風の盆の魅力
豊年踊り
豊年踊り(旧踊り)は、農作業をしているところを表現した踊りで、老若男女を問わず、誰でも楽しむことができる踊りです。
女踊り
女踊りは「四季踊り」ともいわれ、女性らしい優雅で美しいしぐさです。
女性が河原で蛍狩りを楽しむ姿を表しているといわれています。
編笠を深く被り、顔を見せないだけに踊りの美しさが際立ちます。
男踊り
男踊りは「かかし踊り」ともいわれ、農作業の所作を取り入れています。
腰を低くおとし、足を高く上げるなど大きな振りで男らしく、勇壮なのが特徴です。
八幡社舞台踊り
地区のひとつでもある下新町には八尾町の鎮守社である八幡社があり、祭りの期間中は境内に舞台が設けられます。
演舞会場としてこの舞台を中心に行事が行われ、鳥居を背景にして踊る姿は幽玄の世界となります。
開催日時
9月1日(日)17:00~23:00
9月2日(月)17:00~23:00
9月3日(火)19:00~23:00
アクセス方法
〇電車 JR「富山駅」から高山本線で約25~30分「越中八尾駅」下車
〇バス JR「富山駅」から富山地方鉄道バスで約50~60分「八尾鏡町」下車
〇車 北陸自動車道「富山IC」または「富山西IC」から約40~60分
混雑情報
あわら風の盆は3日間で約20万人の観光客が訪れるそうです。
夏休み最後の日曜日も含んでいるので、混雑することが予想されます。
夜間の祭りなので、足元には気をつけてください。
時間に余裕をもって、優雅な祭りを楽しんでください。
駐車場と交通規制
駐車場
(八尾観光協会公式サイトより引用)
一般車両駐車場は用意されています。
台数制限があるので、早めに到着されるのをおすすめします。
公共交通機関等の利用か、交通規制区域外での駐車場の予約をおすすめします。
交通規制
(八尾観光協会公式サイトより引用)
9月1日(金)16:00~24:00
9月2日(土)16:00~24:00
9月3日(日)18:00~24:00
まとめ
おわら風の盆は、江戸時代から300年余り続く伝統のある祭りです。
胡弓や三味線で奏でる「おわら節」の哀愁漂う旋律と町中が提灯で照らされた中での洗練された踊りは見どころです。
ぜひ「おわら風の盆」に訪れてください。
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